ITパスポート試験

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iパスとは

学校の声

文理融合の新設学部における、情報教育のベースとしてiパスを活用

──東洋大学の総合情報学部でiパスを導入した経緯は?

土田
若者の理系離れが叫ばれていた8年ほど前、当大学で改組があったのを機に、文系と理系を融合させた総合情報学部を新設し、その核として当初はJavaなどのプログラミングを必須科目にしたのですが、思うような成果が得られませんでした。その後、学生たちが対外的に自信をもってアピールでき、企業からも評価が得られる国家試験の活用を検討する中で、情報システムの作り手と使い手、双方に不可欠な基礎知識を学べ、文系の学生にとってもハードルが高過ぎないiパス(ITパスポート試験)を新たに選択しました。2014年度から、全学部生がiパスに合格することを目標に掲げ、1年次の必須科目にしています。


授業内容を体系化でき、成果を数値で把握することが可能

──大学生にiパスを教える魅力は?

村上
iパスが網羅している知識は、学生たちが将来どのような道に進んでも必要になるため、合否に関わらず、受験することを単位認定の最低条件にしており、現在、春学期は講義形式、秋学期は演習形式の授業を展開しています。体系的に情報分野の基礎を教えるのは難しいのですが、iパスには専門家が作成したしっかりとしたシラバスがあります。教員にとっては、それを信頼して活用でき、体系立てて学生に教えていけるのが魅力です。また、公開問題で学生たちの点数が向上していくと、非常に教えがいがありますね。2年連続で100名以上(2016年度104名、2017年度112名)のiパス合格者も出ています。

喜岡
総合情報学部の全学部生が情報教育の基礎を身に付けて卒業してほしいという思いから、2015年度からは、団体申込みができるバウチャーチケット制度も導入しました。バウチャーチケット制度を利用すると、受験者の成績情報や正答率レポートが提供されるため、学生一人ひとりの分野別習熟度が把握できるだけでなく、教える側の反省にもつながります。全体的に学生の理解が十分ではなかった領域が、カテゴリ別正答率レポートによりクリアになり、教員にとっては授業内容を自ら工夫、改善していくモチベーションにもなるのではないでしょうか。学生にとってはバウチャーチケットにより受験を意識することになりますし、国家試験として信頼性、客観性を備えたiパスに合格すれば、情報分野の基礎知識習得の証左となり、基本・応用情報技術者試験など、次のステップへ進むための自信になると思います。


文系の学生を対象にした情報教育に最適

──IT教育の推進を検討している大学へのメッセージは?

土田
情報分野の領域は広く、どこまで勉強したら良いのかわかりません。合格すれば、iパスが網羅している領域は既に習得したという区切りをつけて、別のことを学び、深堀りできるというメリットがあります。学生たちには、iパスをベースに、より専門的な分野や簿記などのダブル資格取得といった、さらなる高みを目指していってほしいですね。iパスは、大学で導入するには簡単すぎると思われがちですが、決してそうではありません。勉強しなければ合格できない適度な難易度があり、大手企業なども認めている国家試験です。また、テクノロジからストラテジ、マネジメントまで幅広く学べますので、さまざまな活動領域に応用可能な知識を身につけることが可能です。文系の学生を対象にした情報教育を取り入れている大学でしたら、ぜひ活用されることをお勧めします。

※掲載内容は2018年3月取材時のものです。

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