ITパスポート試験

ITパスポート試験についてご不明なことは
コールセンターまでお電話ください。

03-6631-0608 受付/8:00~19:00(コールセンター休業日を除く)

iパスとは

企業の声

iパスは、IT人材の育成に加え、IT部門とユーザ部門の意思疎通にも有益

――現在の担当業務は?

山田
人事部のマネジャーとして、人事制度の企画や人員・人件費計画に基づいた組織改編・人事異動、次世代の経営リーダーの育成などに携わっています。今まで以上に時代の変化にスピーディに対応していく必要がありシステム部門の強化も不可欠だと考えるようになりました。約5年前からIT部門の技術者採用を強化してきたものの、IT市場では技術者の絶対数が不足しており、必要な人材を確保するのが難しいのが現実です。そこで、中途採用だけでなく社内でIT人材の育成も強化することとし、昨年44名の新卒者を総合職として採用した中から、野口さんを含む4名を戦略的にIT部門へ配属しました。

野口
2017年4月に新卒で入社して、同期3名とIT本部に配属となりました。ゼロからシステムづくりに挑戦することになり、それぞれが要件定義、設計、開発、テストという各工程のリーダーを担当し、システムおよび業務全体の流れや、タイムマネジメントなどについて学んでいます。その中で、私は設計工程のリーダーを任されています。

入社前に最低限必要なスキルの一つとして、内定者全員のiパス受験を推進

――iパスを取り入れた経緯は?

山田
昨年10月、当社では昇格の選考方法を見直し、客観的な評価要件として、さまざまな資格試験の導入を検討しました。その中で、IT分野においては国家試験であるiパスが候補に挙がりました。iパスは大学生が社会人になる前に受験するケースが多いため、今年から入社前に最低限必要なスキルの一つとして、内定者の受験を推進しています。具体的には、内定が決まった時点で学生全員にテキストを配布し、入社までに合格を目指すことを基本としています。もちろん、受験料は会社が負担します。

ITと業務知識をバランスよく備えた人材を育成できる

――iパスの導入により期待する効果と、今後の展望は?

山田
業務システムを開発するIT部門とITを利用するユーザ部門間のコミュニケーションにおいて、互いの話を良く理解できずにいると、システム自体のトラブルにつながりかねません。iパスは、その一つの要因となっているユーザ部門のIT知識不足を解消するためのきっかけにもなるでしょう。ユーザ部門にIT知識をもつ人材が増えていくことで、IT部門とのコミュニケーションが取りやすくなるだけではなく、IT部門への異動やジョブローテーションも容易になり、保険会社の業務知識とITの知識をバランスよく備えた人材が増えていくことが期待できます。

また、野口さんたちの世代が後輩を指導できるリーダーへと成長していけば、IT部門に新卒者を次々に配属していくことが可能になります。将来的には、若手に教えながら自身も成長していける好循環が社内に生まれることが理想です。今回の取り組みの効果を検証しながら人材育成や戦略を改善し、当社の新たなビジネスモデルにも結びつけていきたいと考えています。

iパスはIT初心者の教育や基礎知識の習得に役立つ

――IT教育を検討している企業へのメッセージは?

山田
IT部門の人材採用が難しければ、自社で育てていくしかありません。iパスは、その一つの方法として推奨できます。また、IT部門との意思疎通を円滑にするため、ユーザ部門のITリテラシーを高めるという意味でも非常に有益だと思います。

野口
私は文系出身で、ITの知識もなく、最初は先輩が話していることが全く理解できなかったというのが正直なところです。今の時代、システムを使用していない会社はほとんどありません。営業の方がなぜ困っているのか、顧客リストをどのように保管したらよいのか、どのようなリスクが考えられるのかということも、言葉一つが理解できないと、スムーズに伝わりませんし、業務も前へ進まなくなってしまいます。iパスを通してITの基礎知識を身に付けておけば現場で必ず役に立つので、就職前に学んでおくほうがよいと、私自身も実感しています。


※掲載内容は2018年2月取材時のものです。