企業のDXを推進するには、社内のIT人材育成が不可欠
商工会議所は、地区内の商工業の振興発展に努めると同時に、地域の商工業者の世論を代表する公共性をもった地域総合経済団体です。その中で私たち相模原商工会議所(神奈川県)は、相模原市内(津久井地域を除く)を管轄地域とし、中小企業や小規模事業者を中心に約4,600社の会員企業を支えています。お蔭様で2023年には創立50周年を迎えました。
私たちの主な活動は3つあります。1つ目は、国や政府へ地域商工業者の現状を伝え、各種政策に反映してもらうための政策提言活動。2つ目が、事業者に対して商売上の法律や税務、融資、補助金申請といったさまざまな経営相談を行う経営支援活動。そして3つ目が地域振興、まちづくり活動です。具体的には、一般市民へ市内の店舗やサービスを紹介する「さがみはらお店大賞」や、ロボット産業特区の利点を生かした「さがみはらロボットビジネス協議会」の設置。最近では、リニア中央新幹線・神奈川県駅設置工事が進む橋本駅周辺地区での新しいまちづくりに向けた機運醸成などが挙げられます。
私が部長を務める中小企業振興部では、事業者への直接的な支援に取り組んでおり、その中で特に大きな課題の1つとして、デジタル化の推進が挙げられます。
2022年1月から3月に、会員企業にデジタル化の推進状況や課題を尋ねるアンケート調査を行ったところ、「デジタル化に取り組んでいる」と回答した企業は7割に上ったものの、その実態はメーラーや会計ソフトの導入、紙文書の電子化など、いわゆるOA化がほとんどでした。残念ながら、生産性や競争力の向上につながるデジタル化、DX化の推進とは言い難い現状だったのです。
デジタル化が進展しない理由としては、「導入の必要を感じない(効果が不明)」「導入の方法が分からない」「社内にデジタル人材が不足している」といった声が寄せられました。これはつまり、社内にITの知見やノウハウが足りないということです。しかし、IT人材を新たに採用するには時間もお金もかかります。企業のITリテラシーを底上げし、DX推進へと歩を進めるには社内にIT人材を育成することが不可欠と考えられました。
私たちの主な活動は3つあります。1つ目は、国や政府へ地域商工業者の現状を伝え、各種政策に反映してもらうための政策提言活動。2つ目が、事業者に対して商売上の法律や税務、融資、補助金申請といったさまざまな経営相談を行う経営支援活動。そして3つ目が地域振興、まちづくり活動です。具体的には、一般市民へ市内の店舗やサービスを紹介する「さがみはらお店大賞」や、ロボット産業特区の利点を生かした「さがみはらロボットビジネス協議会」の設置。最近では、リニア中央新幹線・神奈川県駅設置工事が進む橋本駅周辺地区での新しいまちづくりに向けた機運醸成などが挙げられます。
私が部長を務める中小企業振興部では、事業者への直接的な支援に取り組んでおり、その中で特に大きな課題の1つとして、デジタル化の推進が挙げられます。
2022年1月から3月に、会員企業にデジタル化の推進状況や課題を尋ねるアンケート調査を行ったところ、「デジタル化に取り組んでいる」と回答した企業は7割に上ったものの、その実態はメーラーや会計ソフトの導入、紙文書の電子化など、いわゆるOA化がほとんどでした。残念ながら、生産性や競争力の向上につながるデジタル化、DX化の推進とは言い難い現状だったのです。
デジタル化が進展しない理由としては、「導入の必要を感じない(効果が不明)」「導入の方法が分からない」「社内にデジタル人材が不足している」といった声が寄せられました。これはつまり、社内にITの知見やノウハウが足りないということです。しかし、IT人材を新たに採用するには時間もお金もかかります。企業のITリテラシーを底上げし、DX推進へと歩を進めるには社内にIT人材を育成することが不可欠と考えられました。