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iパスとは

企業の声

iパスはDX推進の土台、
組織一体で受験に挑んでいます

DX推進室を創設し、価値の創出や業務の効率化を目指す

 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)では、「安全とあなたの未来を支えます」をスローガンに、「製品安全」「国際評価技術」「化学物質管理」「適合性認定」「バイオテクノロジー」という5つの分野で業務を展開しています。
 ITは主戦場ではないものの、企業や団体との協働が多いこともあり、世の中のDX推進の動きに対応しなければ時代に取り残されるという危機感がありました。そこで2020年5月にDX推進室を創設するとともに、私がデジタル統括官に就任し、DX推進のビジョンとして、①デジタルを活用して新しい価値を生み出し、外部に提供する、②業務の運営や意思決定をデジタルで効率化・高度化する、という2点を掲げました。
 この時点ですでに、テレワークや文書決裁のデジタル化といった取り組みを進めていましたが、これら散発的に進めていたデジタル施策の統合を図るとともに、新たな価値の創出も含め、本腰を入れてDX推進に乗り出したのです。

デジタルリテラシーの物差しとしてふさわしいiパス

 第一歩として着手したのが、組織全体のデジタルリテラシーの向上です。2021年3月末に、常勤・非常勤の職員および役員を含めた全役職員に「IT入門」と「デザイン思考の基礎」を学ぶeラーニング環境を提供しました。そこで身につけた実力を証明する手段として指定したのがiパスです。
 デジタルリテラシーの物差しとしてiパスがふさわしいと考えたのは、デジタル技術だけでなく、プロジェクトマネジメント、経営、法律など、デジタルを業務に活かすための情報が網羅されているからです。また、受験手数料を一括支払いしてチケット番号をWeb上で発行するバウチャー制度もあり、組織として受験をコントロールできる点も魅力でした。そうしたことから学習テキストを全役職員に配布し、直近で情報処理技術者試験に合格している人を除いた全員にiパス受験を促したのです。

「iパスの勉強は面白い」――草の根で広がる学びの輪

 当初はみんなにiパス受験を受け入れてもらえるか、不安もありました。しかし蓋を開ければ、多くの職員が主体的に学習や受験に臨んでくれました。
 2021年度の事業計画で「職員のITパスポート試験等情報処理技術者試験の取得率を50%以上」と定めたので、これに意欲をかき立てられた人もいたと思いますが、例えば広報室では内部向けメディアで職員のiパス合格体験記を紹介してくれましたし、合格に向けて同僚と切磋琢磨し合ったという部署もありました。草の根的にさまざまな動きが起きたことはうれしい驚きでしたね。なにより職員たち自身が学びを通して充実感を得たようで、「いろいろなことが勉強できて面白い」「仕事に幅広く活用できる」といった感想が寄せられています。
 結果として、常勤職員は9割以上が受験しました。残り1割には既に情報処理技術者試験に合格していて受験を要しなかった職員も含まれます。2021年度末の時点でiパスを含めた情報処理技術者資格の取得率は約7割と、目標を大きく上回る成果が得られました。
 肝心のデジタルリテラシーも確実に向上しています。現場担当者からは「デジタルがテーマの議論がしやすくなった」「外部の事業者の話がより深く理解できるようになった」という声が聞かれますし、役員層の理解も深まりました。もともとデジタルに精通していた職員からは、「機構内でデジタルの話が通じやすくなった」という意見も届いています。

デジタルリテラシーの向上とマインドセットのチェンジはDX推進の両輪

 組織のデジタルリテラシーが高まったことで、DX推進にも弾みがつきました。DX推進ビジョンのうち業務効率化については、議事録の自動作成システムや社内事務手続きの問い合わせに応えるチャットボットの導入など、その後もさらなる取り組みを進めているところです。
 もう1つのビジョンである新たな価値の創出に関しては、2022年4月の「化学品の安全データシート(SDS)作成支援システム」運用開始が成果の一例といえるでしょう。化学品の危険有害性情報の伝達が事業者に義務付けられているのですが、このシステムはその負担を軽減するとともに、より安全な化学品の管理に貢献するものです。
 ありがたいことに、2022年度からはDX推進業務に関する決裁権限も拡大しました。これを受け、職員のチャレンジを促し、前向きな失敗を許容する風土をつくりたいと考えています。DXの本質はまさにここだと思います。走りながら軌道修正しつつ新しい価値を生み出すというのは、走り始める前に徹底的に考え、失敗は許されないという役人的な発想とは真逆です。そういう意味で、デジタルリテラシーの向上とマインドセットのチェンジはDX推進の両輪だと思います。eラーニングでデザイン思考を勉強してもらったのはここにつながっているのです。学びの成果は着実に出始めていて、すでにデジタル関連の提案も上がってきています。

「NITE×デジタル×データ×イノベーション」で新たな領域を開拓

 順調なDX推進の一番の土台、それがiパスです。技術の目先の変化に惑わされず、本当に業務に役立つITの核心部分を体系的に習得できる。だからこそ、私はiパスを信用しているのです。今後もiパスを活用しつつ、職員のさらなるデジタル面の意識啓発を促したいと考えています。
 実はNITEの持つデータは宝の山で、それと外部の宝、すなわちデータや技術、知見などを組み合わせて新しい価値を共創したいですね。互いの強みを掛け合わせてイノベーションに挑む。そして我々がその価値を生み出すバリューチェーンの真ん中にいる――。そんな姿を目指して、新たな領域を開拓していけたらと思っています。

※掲載内容は2022年5月取材時のものです。